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日本クマネットワークシンポジウム 「2023年度のクマ大量出没と人身被害 ~ その実態と背景・今後に向けた課題 ~」

 2023年は、クマ類大量出没と人身被害の多発が全国的に大きな話題となりました。
また出没や被害対策のための駆除に対する批判の声が上がり、それに対して駆除の必
要性に理解を求める学会声明なども表明されて話題となりました。環境省では、クマ
類の管理を効果的に進めるための指定管理鳥獣への追加指定に向けた検討が始まって
います。

 
 クマ類の管理は、1990年前後から始まった主に過剰な駆除や狩猟など人由来の死亡
数抑制による共存政策の時代から、2020年代にはその成果としてのクマ類の個体数増
加と分布拡大、それに伴う人の生活圏周辺での人慣れ個体の増加の時代を迎えました。
またそれは同時に人の減少と高齢化に直面する時代でもあり、さらに地球規模の人由
来の環境変動への対策として生物多様性保全を国家戦略として実現しようとする時代
でもあります。このような時代に人の安心安全な生活を守り、一方でクマ個体群の将
来的な存続を目標とする積極的なすみ分けの実現を目指す必要があると考えます。
クマたちが冬の眠りについている間に、改めて2023年の各地の出来事を背景と共に
振り返り、これまでの対策の効果やその不足について整理し、今後の管理のあるべき
姿について話し合いたいと思います。

 

 広い地域の方々に届けるため、オンライン形式で開催します。多くの方々にご参加
頂き、共に考え、各地の施策に反映されることを期待します。

 

 

日時:2024年1月21日(日)13:00~16:30

形式:オンライン

申込期限:2024年1月19日(金)

 

プログラム:  *時間は多少前後する可能性があります。
1. 趣旨説明 佐藤 喜和(JBN代表/酪農学園大学) 
2. 各地からの報告

 1 北海道の状況 釣賀 一二三(JBN北海道地区委員/北海道立総合研究機構)

 2 北海道知床半島の状況 下鶴 倫人(JBN事務局長/北海道大学)

 3 東北の状況 大西 尚樹(JBN普及啓発委員/森林総合研究所東北支所)

 4 秋田県の状況 近藤 麻実(JBNクマ保護管理推進委員/秋田県自然保護課)

 5 北陸の状況 ~石川県を中心に~ 大井 徹(JBN国際交流委員長/石川県立大学)

 6 富山県の状況 白石 俊明(JBN北陸地区委員/富山県立山カルデラ砂防博物館)

 7 西中国の状況 ~島根県を中心に~

                              澤田 誠吾(JBN中国地区委員/島根県西部農林水産振興センター)

3. 総合討論
モデレーター: 小池 伸介(JBN副代表/東京農工大学)

        小坂井 千夏(JBN保護管理推進委員長/農研機構)

4. 閉会 

 

 

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