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ゲノムで紐解くヒグマの歴史

JBN学生部会による調査研究の報告です!

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はじめまして。JBN 学生部会代表の遠藤優です。
JBN 学生部会は、日本クマネットワークに所属する若手を中心に結成された JBN の下
部組織です。若手会員間の交流や情報交換、クマの普及啓発活動に力を入れています。
今回から 4 回にわたり、学生部会有志によるクマの調査研究を紹介します!本連載をき
っかけに、学生が普段どんな調査・研究活動をしているのか知っていただければ幸いで
す。
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JBN 学生部会企画 ~私のクマ研究・活動紹介~ 第 1 回

ゲノムで紐解くヒグマの歴史

北海道大学理学院修士 2 年 遠藤優

皆さんはなぜ、大陸に生息するヒグマが北海道にいるのか、疑問に思ったことはあり
ませんか?
これまで行われたヒグマの DNA 分析により、大陸のヒグマと異なる時期に分かれた
と考えられるグループが道南・道央・道東の 3 カ所に分かれて分布すること(研究①)、
これらのグループ間をオスが移動していること(研究②)が明らかになっています。こ
の結果から「北海道のヒグマは 3 回にわたって北海道に渡来し、遺伝的に異なるグルー
プの間で交流している」と推察されていますが、その過程でどのような個体数の変化や
グループ間での交流があり現在の集団が形成されたのか、詳細はよく分かっていません。
私の研究では、ヒグマのゲノム上の変異から、個体間における違いを検出することで、
北海道のヒグマの集団形成過程を明らかにしようとしています。解析はコンピューター
を使った作業が大半なので、フィールドでクマを観察したくなることもありますが、こ
のようなアプローチからも新たな知見が得られると期待し、研究を続けていきたいと思
います。

 

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