日本クマネットワーク(JBN)
人とクマの共生をはかるための活動と情報交換を行っているNGO組織です。
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秋田県の山中で2件の死亡事故が発生しました

 秋田県鹿角市でツキノワグマによる死亡事故が2件、発生しました。その他の地域でも、いくつかの人身事故が発生しています。被害者の皆様、ご家族には心よりお見舞いもうしあげます。
 
 今の時期は、冬眠から目覚めたクマが、体力回復のため食べ物を求めて活発に行動しています。この冬に出産した子連れのクマもいます。乳飲み子を連れた母グマは、神経質で、子グマを守るために攻撃的になりやすいと考えられています。

 一方、この季節は、山菜取り、ハイキング、トレールランなどの野外活動を楽しむため、大勢の方が山に入られます。今回鹿角市で発生した事故も、チシマザサ(ネマガリタケ)のタケノコ採りの最中に発生したものです。今の季節、チシマザサの藪では大量のタケノコが出現しています。甘く柔らかいタケノコはツキノワグマの大好物であり、重要な食物です。そのため、例年、タケノコを求めて多くのクマが集中します。この時期のタケノコ取りには、充分な注意が必要です。

 多くの山は、クマの生息地でもあります。山に入る場合には、クマの生息地であることを十分認識して、単独で行動しない、クマと出合わないように音のなるものを身に着けるなどしましょう。見通しの悪い場所を通過するときには、大きな声や音を出し、一息入れてから通過することも有効です。もし、クマに出合ってしまった場合には、背中を見せて走って逃げるようなことはせずに、クマを観察し、ゆっくり離れていきましょう。万が一のために、近くに木の棒、石など武器になるものがあったら手に持ちましょう。また、クマが向かってきた場合には、市販のクマスプレーの使用も有効です。


 JBNでは、クマによる人身事故予防のため、全国の人身事故情報をとりまとめた報告書を作成しています。次のURLにありますので、ぜひ御一読ください。
http://www.japanbear.sakura.ne.jp/cms/pdf/110528jinshinjiko_houkokusho.pdf


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