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040-過去の人身事故情報 アーカイブ

2009年02月10日

過去の人身事故情報

「人里に出没するクマ対策の普及啓発および地域支援事業」
人身事故作業部会報告

北海道環境科学研究センター 釣賀一二三

目的
過去に発生したクマによる人身事故事例に関する情報を集約し、事故発生に至った状況と事故発生の原因を可能な限り把握するとともに、今後人身事故が発生した際に収集すべき情報を整理することです。

作業課程
 3年間の事業期間を以下の段階に分けて進めていきます。
 初年度:全国をいくつかの地域(例えば北海道、東北.甲信越など)に分け、各地域の取りまとめ担当が直接、あるいはそれぞれの地区(各都道府県)の情報提供者経由で人身事故に関する情報を収集します。収集する情報の内容は、以下の通りです。
・過去に人身事故が発生しているかどうか
・年度ごとの大まかな件数(特筆すべきものを除いて戦後を目安に集計)
・それぞれの事例についてどの程度詳細な情報が収集されているか
 2年目:収集した情報の質と量から取りまとめ方針を決定し、個々の情報について精査を行います。また、初年度に収集しきれなかった情報の追加と、必要があるものについては、さらに詳細な情報を収集します。
 3年目:成果品(アウトプット)を作成します。

アウトプット
 以下の2点を予定しています。
 報告書:人身事故に関する情報を取りまとめた報告書の作成(情報の質と量が十分な場合は、事業終了後に出版物として発行することも検討しています)。
 人身事故情報収集マニュアル:人身事故発生時に収集すべきデータを整理した対応マニュアルを作成します。

現在の作業状況
 各地域の取りまとめ担当者が決定し、今年度中を目処にそれぞれの地区の情報収集を終える予定です。今年度の成果の一部として、2009年3月13日時点における都道府県ごとの情報件数と、そのうち詳細な情報が存在するものの件数について、集計結果(暫定)を掲載いたしました(表)。それぞれの事例に、実際どの程度の情報があるのかを精査しなければなりませんが、現時点で詳細な情報が得られている事例が、300件以上存在することが明らかになっています。来年の早い時期に取りまとめ担当者による会議を開催し、今後の取りまとめの方針について議論する予定です。

2009年02月15日

全国の人身事故事例集計結果(2009.3.30現在)

地域 都道府県 収集開始年 情報件数 詳細情報あり件数 収集最終年
北海道 北海道 昭和37年 105 65 H20年度まで
東北 青森 平成4年 41 H20年度まで
秋田 昭和54年 195 H20年度まで
岩手 平成6年 169 H20年度まで
山形 昭和52年 64 H20年度まで
宮城 平成13年 15 H20年度まで
福島 昭和54年 90 71 H19年度まで
甲信越 新潟 平成6年 45 45 H20年度まで
長野 平成48年 121 64 H20年度
山梨 平成12年 14 H20年度まで
北陸 富山 昭和55年 62 H18年度まで
石川 昭和55年 22 H18年度まで
福井 平成16年 22 22 H20年度まで
関東 茨城 0 0 H20年度まで
栃木 平成4年 14 H19年度まで
群馬 平成3年 34 21 H20年度まで
埼玉 40年ほど前 1 1 H20年度まで
千葉*
東京 平成3年 10 H20年度まで
神奈川 平成10年 5 5 H20年度まで
東海 静岡 平成16年 3 3 H20年度まで
岐阜 平成11年 17 8 H20年度まで
愛知 10年ほど前から 1 1 H20年度まで
三重 20年ほど前から 0 0 H20年度まで
関西 滋賀 平成16年 6 1 H19年度まで
京都 昭和60年 8 5 H20年度まで
兵庫 平成8年 10 H20年度まで
大阪 0 0 H20年度まで
奈良 昭和55年 4 2 H18年度まで
和歌山 昭和55年 1 1 H18年度まで
中国 鳥取 20年ほど前から 2 2 H20年度まで
岡山 不明 1 0 H20年度まで
島根 昭和59年 13 10 H19年度まで
広島 昭和54年 26 H20年度まで
山口 平成5年 3 1 H20年度まで?
四国 香川 0 0 H20年度まで
愛媛 0 0 H20年度まで
徳島 0 0 H20年度まで
高知 0 0 H20年度まで
総計 1124 328
   *千葉県は分布せず